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シュレーディンガーの猫を理解しようとする

『シュレーディンガーの猫』という有名な思考実験。
私は物理はさっぱりなので、難しいことはわからないし、的はずれなことを書いているかもしれないので悪しからず。

「物がどのような形態であるかを決定づけるのには、それを観察している存在が無くてはならない」ということ、その是非に関する思考実験ってことなのかな。

残念ながら、量子力学は興味深いなと感じたのではなく、それが精神世界的な観念に見事にリンクしているから、面白いと思った。

猫が生きているか死んでいるかは、それを観察する存在なしには決定しない。ということは宇宙のすべてのものは、それを見つめる「目」と共同で創造されているということ。
つまり、私なしには、私の宇宙はそもそも存在も展開もできないということ。


だけどなんで猫だったのかしら。いくら思考実験とはいえ猫の生死を弄ぶな!と愛猫家としては思うのだった。博士が自分で箱に入ればよかったのに。

 

「客観的」の本当の意味

人がどう思っているかなんて本当にどうでも良くなった
「客観」の意味が取り違えられていた
他人から見てどう見えるかを意識するのが客観なのではない
自分と 相対になる外部と 両極を同時に見ることが 本物の「客観」


二元性の両極が同時にあることを常に見ること
神の視点で見ること


そうすると逆説的に自分軸ができる
自分というエゴが薄まると自分軸ができるって皮肉だ


極から反対の極へと続くスケールの上で どの位置にいても価値に差は生じない
どのレベルにいてもいい どんな状態でも どんな偏差値にあろうと
全く序列はない
どんな自分でもいいのだったら
他人と比較することで レベルや段階やどの位置にいるのかを教えてもらう必要がない
教えてもらってもそれはすべて間違っているから 私にとっては


人に決められた基準 社会の尺度はすべてただの思いこみ 勘違い 意味のない幻
自己の内軸を信じることだけが 確かな実体を持つ

 

納得できる自分という虚像

理想的な自分なんてものが幻想なんだ
納得できる自分の状態でないと恥ずかしい
昔 頑張って出来てたことができなくなって 納得できる自分に底上げすることができなくなった

それは素晴らしいことだった
そのために「納得できる自分」が幻想だと気付いたから


鬱になって 自分をよく見せる努力はもちろん
自分を高める 磨く努力も満足にできなくなった

努力をして自分を高めようとするのはむしろ簡単なのだ
情けなく恥ずかしい自分を認めることのほうが難しい
その難易度の高いことに挑戦せざるを得なくなったことこそが魂の計画なんだろう
自分を高めるという簡単な方に逃げてはいけない
思考はそれを 努力を嫌がる怠け者の言い訳だと責める


ここで努力して もう一度自分を綺麗に磨かなければいけないの?
少し余裕ができると また上へ這い上がろうとし始める
努力してもまだ認められるレベルでないと感じるだろう
もっともっと努力しなければいけないと感じるだろう
それでは今までの繰返し アクセルをふかし続け 疲れ果てる
とことんまで落ちて 極に達してみないといけない

 

三白眼の男性

私は音楽室にいた。午後の日差しが斜めに差し込み、細かな埃が踊る様子が光の中に浮かび上がる。どこかノスタルジックな光景。ピアノの鍵盤を叩く。長い間調律されていないピアノは、若干音程がずれていた。その音色が余計に郷愁を掻き立てるように感じられた。


私はピアノの傍に立ち、俳優Jに似た男性と話をしている。とりとめのない話を、もうずいぶんと長い時間しているように感じた。男性は長机に両肘を乗せ、頬杖をつく格好で腰掛けていた。彼は切れ長の美しい目をしていて、見事な三白眼だった。
「もし白髪になってきたら、染めるのもアリかな?」と彼は訊いた。白髪を染めるのは若作りをしているようで逆に格好悪いと思っているのだろうか?「そんな俳優のような顔をしているんだから、染めないともったいないんじゃない?」と私は答えた。


そこへ彼の先輩にあたる女性が現れた。彼の隣に腰掛け、同じように頬杖をついた。
「だめだめ、そんなこと言っちゃだめ!」と先輩は言った。初対面の私に対して、非常に好意的な親しみを込めた物言いを、彼女はした。「あまりおだてると調子に乗るから?」と、私もくだけた言い方で答えた。先輩は、大袈裟なジェスチャーで首を三回ほど縦に振ってみせた。
先輩は、彼と私がいい雰囲気であると誤解をしたようで、悪戯っぽい笑みを浮かべて去っていった。そんな誤解をされたのが恥ずかしいのか、また別の感情からか、頬が熱くなるのを感じた。

 

真っ白な狂気

枠の外へと出ることは正気を失うことじゃない
秩序を見失うことイコール狂気だと思うなら 一度狂ってみたら良い
中にいる側は外へ出たものを排除しようとする
自由な光の瞬きを意識下で羨んでいるから
脱落ではなくいち抜けたのだ


檻の形に合わせて自らの枝を切り落とし 形を整えるのが正しいと信じ込み
傷口が痛むことさえ感じないほどに自らを麻痺させ
鈍感こそ力だと言い訳をして冷笑する
やがて封じ込めた負のエネルギーが蔓延した煙のように魂を蝕んでいく
それも全て他者のせいにして憂さを晴らす


狂っているのはどちらだと心の中で呟いて 但し
憎しみ返さないで 強烈な憎しみは自らを焼き尽くす
脆さ 無秩序 矛盾を愛し 無垢なまま生きる