SITE MÉTÉORIQUE

Dépôt de Météorites

仮想現実の外へ

この人生そのものがメタバースのようなもの
魂の目線で見るなら
私たちは元々仮想現実にいるのと同じ
既に自分というアバターを生きている
メタバースが最先端かのようにもてはやされるけれど
二重にアバターを演じてどうするの?

仮想現実にどっぷり嵌まると全体が見えなくなる
悩みの中にも歓びの中にさえも
取り込まれないで
世界の外に出る 仮想現実の外に出る
宇宙の視点 魂の視点で見下ろす
操作されるのではなく
操作する位置に戻る

 

克己

ワクワクするとはどういうことかよくわからなかった
実体のない予感のようなものに胸が高鳴るのはわかる
現実に選択を前にして
何かをすることに対し胸が高鳴るということは
未だによくわかっていないかもしれない
同じように楽しいということがよくわからなかった
楽しいはずで始めたことはすぐに義務に変換された

ワクワクするということは楽しそうだと思うことなんだ
ああそうか そんな単純なことなのか

人生は辛いものではなく楽しいもの
そう考えたらいいだけなのか
楽しいことだけしているのは悪いこと
そういう刷り込みがあったと改めて気づく

「克己」という言葉を繰り返し
辛いことを自分に強いて
それに耐えるのが正しい在り方と
毎日のように刷り込まれて育った
今でもこの言葉を聞くと吐き気がする

楽しいことだけをしよう
楽しくないと思ったらやめよう
なんて馬鹿みたいな指標だろう
こんなに簡単でよかったんだ

 

横這い

何でも早く早く、変化に次ぐ変化で、目まぐるしくなった世の中で、流されていることさえ気づかずに流されてしまう。必ずしも必要のないアップデートに、世間に遅れてはならないという一心だけで、必死に喰らいついていたりする。全く必要のない努力に、全く必要のない傾心。

そういうのに取り残されている。というか、自ら取り残っている。変わらなくていいものは変わりたくない。
世界経済だって発展し尽くして、これからは搾取する辺境もなくなってくる。先進国は人口も減ってくる。横這いで上等じゃないかと思う。ある程度進化した後は、維持する段階に入るのが当然なんじゃないか。

静かに魂だけ磨いていけるなら、伸び続ける必要なんてどこにある? むしろ大切なところへ傾ける心をすり減らしてしまう。常に努力して、成長して、右肩上がりに成果を出して、誰もに誇れる形の自分になろうとすると、大切なところを削り取ってしまう。ただ上昇していくことが目的と化して、気づいたら、そもそも何のために上っていたのか解らなくなる。

放って置いても、魂は私を見捨てはしないし、奈落の底に落ちていくこともない。横這いで、蟹のようにノロノロと歩いていれば、必要な場所には行き着くようになっているはず。魂の計画した学びに適した道。右肩上がりを目指して盲進することをやめ、スピードを落として横這い状態となることの方がむしろ進化なのかもしれない。

 

分断とエネルギーバンパイア

自分たちは真実を知っていて目覚めている、他の人達は洗脳され何もわからずにいる。だから自分たちは優れていて、他の人達を啓蒙しなければならない……そう考える人達は昨今意外と多い気がする。
一つの宗教の一つの宗派を信じ、それが唯一救われる道だと信じ、他の人にもその教義を伝えてあげないといけないと善意で思い込む。自分は救ってあげる側、他人は救ってもらう側。それも一種のマウンティングに感じる。

何かを信じることそのものという訳ではなく、そのマウント意識が分断を生んでいる。世界の分断はみんなこんな風に作られている気がする。良いことをしているつもりで、人を見下し軽蔑し、排除している。見下す相手がいなければ、自分が保てない。だから分断と争いが必要になる。

スピリチュアルという言葉もそう。スピリチュアルな人々と、そうではないまだ目覚めていない人たちという風に、どこかで線を引きたがる傾向が感じられて、スピリチュアルという表現をあまり使いたくなくなった。
スピリットのない人なんていないのだから、スピリチュアルでない人もいないのだし。

自分の考えを他人に押し付け、相手の声は聞かない。そのような人に接した後、もやもやした気分を長く引きずり、ひどく消耗することが多い。エネルギーバンパイアにエネルギーを吸い取られたということ。こちらのエネルギー領域に、一方的に相手のエネルギーを注入したまま帰っていく。一方的で循環しないので、異物を注射されたように、それを分解し代謝し排泄するのに時間もエネルギーも必要とする。

彼らは自説を押し付ける相手を必要とする。相手がいなければ奪うことが出来ない。しかも、自分では正しい考えを教えてやり、啓蒙してあげている感覚なので、全くの善意だと勘違いしている。相手が突っぱねれば、突っぱねてきた相手の方が愚かな悪者という認識になるんだろう。これも完全な分断の形で、しかも自分が絶対に正しいと信じるだけで、誰でも簡単にバンパイアになり得る。

 

醜形恐怖

どうせなら
自分は世界一醜いと思ったらどう?
変な劣等感も突き抜けちゃうかも
どれほど気に入らない部分も全部愛せるかも
鏡を見るのも怖くなくなるかも
思いは反転するから
逆に綺麗になっちゃうかもよ?

綺麗でないと価値がない
認めてもらえないという思い込みは
どうしようもなく強固で
日々社会から供給されるのを
意識せずとも感受しつづけている
粉々に粉砕するには
荒療治が必要

綺麗でなかったとしても受け入れて欲しい
私の半分はそう訴えていて
綺麗ではない私を創造しようとする
その痛みをもう半分が癒やしてあげない限り
私は分裂したまま