SITE MÉTÉORIQUE

Le Dépôt de Météorites

意味づけという驕り

いろいろなことがタイミング良く、あるいは悪く、重なって起こることがよくある。この物事の重複がなにか深い意義を持っていて、起こるべくして起こっているのだと御大層に考えることはしたくない。そういう驕りは大嫌いだ。 事柄と事柄を安易に無遠慮に結び…

今季最低気温の朝

母が体調を崩して入院した。生命にかかわるようなことではないし大袈裟に騒ぐほどでもないのに、ほぼ安定していた心の状態がまた少し不安定になってしまった。嘘みたいに時間をショートカットして昔に戻ってしまった感じ。調子に乗っていたが全然治っていな…

自由という名の刑

選択肢が多いほど選択に迷うあれこれ可能性が多いほど選ばなかった可能性に後悔も迷いも残す自由が多いほど自由に苦しめられる情報が多いほど情報に縛られて失う何を選択するか突きつけられるまるで剣の切っ先を向けられているように自由という名の刑に処せ…

語学嫌い

外国語を学ぶために教室に通っている。初めての日に少し緊張して教室に向かうと、既に授業は始まっていて、内容もかなり先にまで進んでしまっている。私は右も左も分からないまま、萎縮して席についている。教師に指名され、答えを求められるけれど、全く解…

ミントグリーンの劣等感

中学生の時、たった一度だけ盗みを働いたことがある。盗みと言っても大したことではなく、教室の後ろのロッカーの辺りに誰かが置き忘れた、小さなハンドクリームの容器を持って帰ってきてしまっただけのこと。可愛いミントグリーンの詰替え用のクリームケー…

仮想現実の外へ

この人生そのものがメタバースのようなもの魂の目線で見るなら私たちは元々仮想現実にいるのと同じ既に自分というアバターを生きているメタバースが最先端かのようにもてはやされるけれど二重にアバターを演じてどうするの? 仮想現実にどっぷり嵌まると全体…

克己

ワクワクするとはどういうことかよくわからなかった実体のない予感のようなものに胸が高鳴るのはわかる現実に選択を前にして何かをすることに対し胸が高鳴るということは未だによくわかっていないかもしれない同じように楽しいということがよくわからなかっ…

横這い

何でも早く早く、変化に次ぐ変化で、目まぐるしくなった世の中で、流されていることさえ気づかずに流されてしまう。必ずしも必要のないアップデートに、世間に遅れてはならないという一心だけで、必死に喰らいついていたりする。全く必要のない努力に、全く…

分断とエネルギーバンパイア

自分たちは真実を知っていて目覚めている、他の人達は洗脳され何もわからずにいる。だから自分たちは優れていて、他の人達を啓蒙しなければならない……そう考える人達は昨今意外と多い気がする。一つの宗教の一つの宗派を信じ、それが唯一救われる道だと信じ…

醜形恐怖

どうせなら自分は世界一醜いと思ったらどう?変な劣等感も突き抜けちゃうかもどれほど気に入らない部分も全部愛せるかも鏡を見るのも怖くなくなるかも思いは反転するから逆に綺麗になっちゃうかもよ? 綺麗でないと価値がない認めてもらえないという思い込み…

キラキラへの反発

高価なものを身につけて派手に着飾って賑やかで華やかなキラキラした女子たちが嫌いそう思えば思うほど自分は暗く地味で化粧気なく人に見せたくない恥ずかしい自分になっていく高価なものなんか要らない着飾るのなんか嫌だ化粧なんかしたくないそれが本音か…

援護射撃

他の人の言うことを何もかも真に受けて一人で勝手に苦しんでどうするの?それが善良な印だとでも思っているの? 自分の感覚を他人のより信じてやらずにどうするの?自分の感覚を汲み上げられるのは世界に自分ただひとり 自分の味方になって援護射撃をしてや…

副反応

母が5回目のコロナワクチン接種後、帯状疱疹を発症してしまった。何となくだけれど嫌な予感のようなものがあり、今回のワクチンは打たなくてもいいんじゃない?と母に言おうとしたけれど、既に予約をしてしまった後だったし、母の真面目な性格から言っても…

黄色い花の残像

こんな冬の盛りに玄関先のコンクリートの割れ目から黄色いちっちゃな花が咲いていた可愛らしい雑草を思わず手折って小さい花瓶に活けた けれどそのままにしてあげればよかったと後で思った 隣の敷地はかつては砂利が敷かれていてその隙間からたんぽぽが咲い…

人の目に神を見る

人の目を見て話しなさいと、注意する声。幼い時から今に至るまで、人の目を見るのがとても苦手で、耳が痛くなる。知らない人の目を見るのも怖いし、知っているけど親しくない人も場合も、どうしても、変に意識しないと自然に見られない気がする。緊張しない…

接写

私はその人の顔が見られない。恥ずかしいからか、怖いからか、愛しすぎるからなのか、解らない。目を背け、逃げ続けているのに、そうすればするほど彼の顔が明確に瞼に映り始める。マクロレンズで接写するように、目元の皺の一本一本、鼻筋や小鼻の形、笑う…

脳内ハッキング

職場に持ち込んだぬいぐるみや人形が幾つか。自分の癒やしのために並べていたその子達をじっと見つめていると、昼間の何時間しか一緒にいないのに、彼らに苦痛を強いているような気分になってくる。家に連れて帰ることを決め、大きめのトートバッグに彼らを…

保護猫の眼差し

隣接するI市の警察署に猫が沢山保護されていて、引き取り手を探しているというのを聞いて、母と一緒に見に行ったことがあった。詳しくは知らないけれど、どこかの動物病院の前に10匹以上の猫が捨てられていたらしい。子猫もいるということで、もし縁があれ…

愛する人の中で生きる

ネルが虹の橋を渡ったその晩、寝付けずにぼんやりとしていた時、啓示のようにメッセージを受け取った。ネルが言っていた。わたしはこれからマミーの体の中に入って、マミーの人生を一緒に生きるんだよ。いつも一緒にいるんだよ。 テレビをつけたままにしてい…

正しい祈り方

何キロ痩せたい何センチになりたいと頑張ってもそうなれなかった諦めて野放図にするのではなく手放して一番美しい私になれますようにそう考えるようにした結果今でも理想とした体型を保てている 思考が作る具体的な願いは魂が本当に望むものと異なるかもしれ…

コンプライアンス

他人に嫌われない言動を無意識にしてしまう当たり障りのないその代わり面白味も味わいもなにもない香りも栄養も搾り取られた保存食のような無味乾燥な言葉を吐き最大公約数のような絶対に間違いのないものだけ取り繕う毒にも薬にもならないコンプライアンス …

自分を演技する

韓国ドラマ『エージェントなお仕事』 Netflixにて視聴。この頃、感想カテゴリはNetflixのドラマばかりになってしまっているな。人をダメにする配信動画。 俳優のマネージメントをする会社が舞台。マネージャーたちは、自分と会社の都合で相手に嘘をつき、騙…

芽吹き

体中のあちこちの毛穴から、小さな芽が出て、緑色の細かい葉が茂りだす。胴体や腕、脚のあちこちに、圧力に耐えかねたように次々と芽吹いてくる。肌の上に隆起してくる緑色の異物。苔みたいに平らに浸食して来て、鱗となったように肌を覆う箇所もあった。陰…

戸籍謄本

父が亡くなったあと、相続手続きのために父の生まれてから現在まですべての戸籍が必要となって、初めて戸籍謄本というものをしみじみと見た。印字された謄本はここ十数年くらいで、それ以前は全部手書き。間違いが起こらないように「拾」とか「弐拾」とかの…

観照者

自分の中にいたら駄目 自分の外へ出る社会の中にいたら駄目 社会の外へ出る 光と闇 善と悪 安心と不安遅いと速い 多いと少ない 賢いと愚かしいポジティブとネガティブいつでも両極を俯瞰する位置にいる両方を同時に知るどちらかを求めない 内部に取り込まれ…

未知というキャパシティ

夢のなかで、今までに自分の脳内にあった過去の出来事がすべて本当だったのかどうか定かでなくなって、こんなことが本当にあったのか?なかったのか?何もかも自信がなくなってしまうことがよくある。過去の記憶として脳に保存されているデータが真実なのか…

「ありのまま」の定義

「ありのままの私」「あるがままの自分」とよく言うけれど、どういう意味なのか、定義するのは難しい。社会の価値観に合わせた、他人によく思われるための在り方から脱して、自分の価値観で生きるという文脈で使われる。社会的理想像の対極としての、自分軸…

宇宙人が見たW杯

宇宙人がもし地球に偵察に来ていたら、ボールを蹴っ飛ばして四角いゴールに入れて点を競い合うという遊びに世界中が熱狂し、巨額のお金が動くなんて、不思議で仕方ないんじゃないか。ミサイルが飛び交うような現代に、槍やハンマーをどれだけ遠くに投げるか…

解決ゲーム

生活の苦労とか体の不調とかをものすごくアピールしてくる人がよくいる自分はこんなに大変なんだだから頑張っててすごいでしょすごいって認めてよねそうやって圧力をかけられているように感じる大変である現実を自ら生み出して苦労することに陶酔しているよ…

愛の幻を描いたデッサン

韓国ドラマ『あなたに似た人』 Netflixにて視聴。 愛の奈落に落ちていく人々を、美化することなく残酷なまでに正確にデッサンしたような作品。とてもグロテスクに仕上がっているけれど、直視してしまう、するしかない、逃げ道のない絵画。赤と緑という補色が…

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