SITE MÉTÉORIQUE

隕石の堆積場

ウズモレル

情報に埋もれると窒息する何もない場所に埋もれていたい柔らかい眠りに揺られていたい無数の塵が沈殿するのを見つめていたい 光が瞼を透かして囁いてくるのを感じたい風が肌の上で遊ぶのを感じたい時がまろやかに軋む音に耳を澄ませていたい鼓動のなかにある…

スパイ養成所

青春グラフィティ的な群像劇。主人公の二人の男子は、何らかの養成所に入所する。そこは表向きは何の変哲もない、どこにでもある専門学校のようだったけれど、内実は、諜報機関の要員を育成するという裏の顔がある。敵地に潜入捜査員として紛れ込むために、…

秘薬

あなたを見つめていられれば幸せだったあなたを欲しいと願ったからあなたを見つめることは苦しみに変わった 痛みのためあなたを見つめることができなくなったわたしはあなたを失ってわたし自身を失った もう一度あなたを見つめたいただそれだけが私の願いと…

お大事に

アトピー性皮膚炎が再発してしまった知人に会った時のことを、ふと思い出した。普段はほとんど完治してきれいな肌を取り戻していたけれど、最近過労が祟ったらしいと話していた。いつもばっちりとメイクしていたのにその日はノーメイクで、腕も露出できない…

干涸びた水路

すれ違う若い女性たちや、十代くらいの少年たちの会話が、風に途切れ、断片的に耳に届く。ちぎれた便箋を寄せ集め、コラージュするように意識の中で繋げていく。若者たちの会話は、私自身の人生の中、どこかしらで実体験してきた思いの断片であり、色とりど…

他者の視点

他者の目で自分を見るということは他者の基準に自己を売り渡すということじゃなく自分の価値基準が 知らす知らず凝り固まった偏りのあるものになっていることに気づくために必要 自分が大きいと思うものが 誰かには小さいのかもしれない自分が醜いと思うもの…

地下水脈を流れる輝き

『オアシス』 2002年、イ・チャンドン監督作品を観た。社会不適合者の男性と、脳性麻痺の障碍を持つ女性との、異形でありながらも純粋な恋愛。社会のタブーに果敢に切り込んでいく姿勢には、痺れる。 脳性麻痺の女性を演じた、ムン・ソリの演技が凄すぎた。…

過大評価

他人から見て 他人の価値観で測られて どう思われようと構わないでも自分から見た 自分の価値観で自分の価値を判断している 私の中にある価値の基準だって 正しいものとは限らないなのに 自分の価値基準を 随分過大評価していない? 勝手に 自分には価値がな…

ひび割れた指

理科室のような、黒いテーブルと背もたれのない椅子が規則的に並べられた空間で、雑巾を手にしている。床にはなぜか、毛足のとても長い絨毯が敷かれていた。大勢に踏みしめられて、毛足は潰れ、ぺしゃんこに固まっている。そこへ、丁寧に雑巾がけをしていく…

ソフトフォーカス

鋭い照準は残酷に綿密にこの皮を剥いでいく 両眼を閉ざし柔らかく滲ませた曖昧な輪郭と想念を織り合わせて出来上がるざらりとした手触り世界は夢 もとめる心がなければ 苦しみもない そして 深い悦びもない毒蛇をまるごと飲み込んだ者だけに金糸が一筋 垂ら…

光の射す方向を

ポジティブなエゴである「欲」とネガティブなエゴである「恐れ」とをぶつけて相殺させられる ゼロになるそこで終わりではなくその後に美しく温かい方向を自らの意志でもう一度選択し直さないといけないの? 大丈夫闇に向かって伸びる植物はない私たちはもと…

エアポケット

不安障害、パニック障害、摂食障害、醜形障害、鬱……様々な心の問題を抱えてきた中で、摂食障害だけは完全に治ったと言えるし、再発しないと信じられる。これは本当にありがたいことで、炭水化物をしっかりと摂る食事療法で完治したと思う。世の中は糖質制限…

成功者

私は最高の成功者だ どんな高価な指輪をもらうより どんな大金を稼ぐより周りに人がたくさん集まる事より ずっと大きなものを得るのだから

潜在意識に強要しない

潜在意識は 表の理性の言うことは聞かないああしろこうしろと言われると反抗するパニックになって泣き出す 喚き出す インナーチャイルドって潜在意識のことなんだろう子供や動物をあやすように優しくなだめてあげないと声をちゃんと聞いて 上から指図するの…

致命的な失言

階段の上に岡村さんがいて、階段の下に田島さんがいた。私は階上の岡村さんに向けて、「田島さんがお越しです。岡村さんをお探しですよ!」と言うべきところを、「岡村さんがお越しです。田島さんをお探しですよ!」と、うっかり名前を反対に言ってしまった…

正しい羨み方

誰かを羨ましいと思ったらその人と同じ風になったらどう感じるだろうってイメージすると良いそうでもなぜか そういうのってとても疲れる今同じようにできていない自分を意識して 嫌ってしまうから?それこそが「呪い」なんだ 自分自身を呪ってきたようなもの…

時を超えた郵便物

自宅の郵便受けを開けると、幾つかの郵便物と一緒に、何やら大きな包みが入っていた。包装を解いてみると、数枚の皿が現れた。自宅で頻繁に使っている、桜の柄がワンポイントで入った平たい皿と全く同じデザインで、花の色が橙色で描かれた色違いの皿だった…

金色の小箱

美しく切ない郷愁の想いに潜っていく想いをぼんやりとしたビジョンに置き変えていく万華鏡を覗き込むように 規則的に回転するそのビジョン次第に引き込まれ 解像度を上げていく 蓮華の咲き乱れる草原 柔らかい風が髪を揺らす幼い頃よく遊んだ場所に似ている …

踊る花のオブジェ

中華料理店から出前が届く。2人前のチャーハンと餃子は、まるで宮廷料理のように細かい細工で飾り立てられ、高級感が漂っていて驚く。これ、どこから取ったっけ? 母に訊くと、大通りに出たところのパン屋さんの先にある店と答える。そんなところに中華料理…

欲望と犠牲

韓国歴史ドラマ『六龍が飛ぶ』 終了。欲望に忠実な人って魅力的。自らの欲望を、自らの意志で肯定できる人っていうのかな。持て余すほどの才覚と胆力があって、それを埋もれさせて生きることは、何より耐えられない。一人の生身の人間としての、恋慕も友情も…

邂逅の時

花弁のように降り積もる悔恨を柔らかく踏みしだく前に木枯らしが奪い去る吹き溜まる桃色の溜息に冬は恋をした あなたの背中に降りしきる黎明の雪首筋にほどけていく結晶をわたしはつぶさに見つめている 振り返らないで もう一瞬少しだけ怖いから 瞳のなかに…

水底を映し出す鏡

トート・タロットに魅了されている。タロットカードはずいぶん昔、若い頃に一度興味を持って、二つほどデッキを買った。一つはメジャーなライダー版に準ずるもの、もう一つがトート版だった。当時は、トートの図柄がなんとなく強烈すぎる気がして、自分のな…

世界を受胎する

胸に圧縮した憤りも限りない密度の結晶となれば透明な水のような静けさを抱く 沈んでいく なにもかもが沈殿したのちに荒涼とした世界はひとしずくに凝縮される それを飲み干すのは かんたんなこと 見つめていたのはあなたの影だったいいえ わたしの影だった…

因果律

まだ薄暗い早朝、校舎の階段を上っていた。煤けたコンクリートの灰色だけに支配された、廃墟のような空間。階段の途中には、新聞紙が散乱して行く手を阻んでいる。折り畳まれた大量の古新聞に混じり、スナック菓子やウエットティッシュの袋も散乱していた。…

思いのエコロジー

未来のことを心配するのに 今の時を使うのは ただの無駄遣いあらゆる無駄を省こうと必死なのに どうして今という時間の無駄遣いは平気でしているの? 心配は最小限にするのが エコというものどうしてもそれが起こってしまったら その瞬間だけ心配すればいい…

演技派女優

ドラマのセットは、ちょっとしたアスレチックか何かのようで、一軒の家の内部に、緩い螺旋を描く滑り台のようなものがあったり、ボルダリングの壁のようなものがあったり、複雑に込み入って、目眩がするほど派手な原色が散りばめられた内装となっていた。私…

過去へと向かう列車

『ペパーミント・キャンディ』 1999年のイ・チャンドン監督作品を観た。 人生に失敗した男が、思い出の場所へ帰ってくる。同窓会に現れた彼は、妙なハイテンションで騒ぎまくり、旧友たちに呆れられる。気がつけば彼はひとり陸橋に登り、線路の上で列車の到…

優先順位

自分に愛を捧げるのも世界に愛を捧げるのも本質的に同じことならまず世界に捧げてみれば 自意識から離れやすくなる?世界を優先して自分をないがしろにしてしまう?やはり自分が先のほうがいいの?これに答えはないのかもしれない 世界を愛せないほど傷つい…

集合的無意識の視点

自分が変われば周りも変わる。周囲の人は自分の鏡だ……という、よく精神世界の教科書などで言われていることがどうしても納得できなかった。実践する努力をしても全く現実は動かないし、苛々して余計ストレスが溜まって爆発していた。これに関しては本当に本…

ミッシングレター

音楽室で、多くの児童と一緒に歌を歌っている。小学校の音楽の時間らしい。アルファベットの歌を歌っていたので、英語の時間だったのかもしれない。ABCDEFG〜と歌おうとするのだけれど、その続きが所々どうしても思い出せない。記憶が部分的に黒塗りされてし…

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