多くの人はサプライズが大好きで、フラッシュモブのようなゲリラパフォーマンスまで流行したりする。バラの花弁を敷き詰めて蝋燭灯してプロポーズだとか、そこまで小っ恥ずかしいことでなくても、レストランで誕生日の人がいると明かりを消してケーキの蝋燭…
アスパーガールはかなりの割合で摂食障害を経験するらしい。男性のASDは多くが電車だとか戦闘機だとか歴史だとかに寝食を忘れて没頭したりするのが多いのに対し、女性のASDは自分の体型に尋常でないほどのこだわりを持ったりする。それはまさに自分自身がそ…
感覚過敏などについては人によって現れ方が千差万別で、あまりにも違うために人の話を聞いても共感できるものではないのだけれど、それに対して困っていたり逃げ回っている様子は共通している点が多くて、同じような人がいると思うと心強かったりする。女性…
かつては抗不安薬ソラナックス(アルプラゾラム)を毎日定期的に飲むように処方されていた。20年以上前はそれが医療の常識だった。いまでは依存性があるということで、頓服で症状を抑える目的でしか飲んではいけないことになっている。それが今の医療の常識…
子供の頃はよく体調を崩して、一度高熱が出るとなかなか平熱まで下がらず、37度台が一週間くらい続いた。久しぶりに登校すると、親しくしている子はいつもどおり迎えてくれたけれど、他のクラスメイトから聞かされる。ズル休みじゃないの?一週間も熱が出る…
衣食住に関心がない。アスパーガールでは多いようだけれど、人によってはファッションには関心がある、インテリアは大好きなど個人差も大きくて、人と照らし合わせることにあまり意味はないかもしれない。関心があるということと、こだわりがあるということ…
私が一人で歩いている様子を見た友達に、夢遊病のようだとよく言われた。ぼんやりとして心ここに在らずといった風に見えるようだ。確かに、外出先でも一人の時は外界との接続スイッチを切っている。スイッチを切ると、他の人は世界にいないと同然になり、外…
柿の木を見ていなさいと言い付かって、泥棒がやってきて盗んでいきました、それをずっと見ていましたと答える。そういうのがとんち話かなんかであった気がする。流石に見ていなさいというのが監視しなさいという意味だというのはわかる。でも考えてみると、…
自閉スペクトラムの人は左利きが平均よりも圧倒的に多く、人差し指より薬指が長い(テストステロンの影響)人が多いんだって。ほんとかよ?当たってるじゃん。物心ついたときは左利きだったらしい。同居していた父方の祖母がそれを忌み、無理やり右利きに変…
同じ本をひたすら繰り返し読む子供だった。何度も何度も同じ本の同じ箇所ばかり繰り返していた。その箇所には何らかの形で癒やしが詰まっていた。スイッチを押すと同じ音が鳴り、その音にうっとりとする。ベルを鳴らすとご飯が出てくると知っている猫みたい…
引きこもってしまう人には何らかの心の病が隠されているのだろうと思う。診断を受けに病院に行くことでさえできない状態だったということ。あるいは医療に対して否定的な捉え方をしている、またはせざるを得なくなったということ。病名を得たからと言ってな…
一般の人がアイコンタクトを取ったときに活性化される脳の部分が、自閉症の人は正反対で、視線をそらしたときに活性化するそうだ。逆に一般の人が目をそらされたときに活性化する部分が、自閉症の人は目を合わせたときに活性化するそう。〜『自閉症の脳を読…
自閉スペクトラム症であるかどうかの診断を受けることに意義があるのか。医師のお墨付きを得てそれで何か変わるのか?判子が押してあるかどうかだけの違いじゃないのか? 福祉の面でどうしても手帳を取りたいということ以外、薬物による治療方法もないのだし…
自分の書いてきた文章も、他の人から見たら価値を感じてもらえない、読む気にならないつまらないものかもしれないけれど、私自身にとってはとても大切なものだし、価値のあるものだということは間違いがない。理解されなくても構わない。それは「わたしの世…
ASDの男性対女性比率は4対1だというデータがなんとなく独り歩きしているようだけれど、女性特有の特徴は男性のものとは少し異なっているということが、医療従事者にすらよく知られていないというだけなんじゃないかな?と感じる。 女性は、擬態が得意で見…
まだ十代の頃、母と母の友人と一緒に立ち寄った店で、真っ白なワンピースを勧められて試着した。季節は夏で、私はフレンチスリーブのTシャツを着ていた。かなり汗ばんでいたので、白いノースリーブのワンピースに汗染みをつけてしまったらいけないと思い、着…