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前世の記憶のような

かつて見た印象的な夢。まるで前世の記憶のよう。


古代のエジプトのような砂漠のまちに居る。
白い麻のような繊維で編まれた履物を履いた自分の足を見下ろしている。

私は白いローブのような服を着た男性で、愛する女性の遺体のそばで泣いている。薄暗い部屋。
裏切って長い間待たせていた人。彼は南の方へ出掛けて行ったきり帰ってこなかったのだった。
一番大切な人を苦しめ失ってしまった自分が許せなかった。

砂漠の中へ迷い込んで、自ら命を絶つ。
砂に頬をうずめたその最期の視界が白く濁っていく。
砂に埋もれ骨になった自分を俯瞰している感覚。鴉のような黒っぽい鳥となって砂漠を切り裂いていく。

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《アタラの埋葬》という絵になんとなく似ている気がする。
ルーブル美術館に昔行った時、この絵を初めて見て、強く印象に残った。