とても久しぶりに聴いた キリンジ『エイリアンズ』
異次元にあるもう一つの地球にワープして
その星の上でふたりきり
近未来のざらっとした粒子の粗い空気
ダークチョコレートのほろ苦さ
コンクリートに打ち捨てられた
タバコの吸殻や 吐き捨てられたガムまでも
何もかもが美しい世界
こんな風に魔法をかけてほしい
こんな風に現実にレイヤーをかけて
すごく好きだと思う曲を聞くのが怖い というおかしな状態になっている
この曲は自分が死んだら忘れてしまうんだな とか
次の世界には持っていけないものなんだな とか思って
今この人生でしか接することのできないものと思うと逆に
接するのが怖くなって
切なくて狂いそうになる
大切なものがあるのが怖い だから大切なものをつくりたくない