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隕石の堆積場

照れと 信頼と 深い愛に満ちた顔

『ポラロイドに託す想い』という一時間の単発ドラマを観た。配信していたのをたまたま見つけ、観てみたら期待以上に素晴らしくて。


余命幾ばくもない、離婚した妻のポラロイドカメラを手にした夫。シャッターを切ると過去へとタイムスリップし、時を跨いで妻との絆を再確認していく。このようなタイムスリップもの、時空を超えるような設定は、ドラマ「シグナル」などもそうだったけれど、下手をすれば幼稚で荒唐無稽なだけの作品になりがちなところを、非常に上手くバランスを取って着地させていて、韓国ドラマの真骨頂という感じ。
甘い女性ボーカルがゴリゴリのジャズサウンドに乗っているみたいに、ファンタジックな甘さを引き立てるのは背景にある知性的な構造なのかな?


一時間にまとめてしまうのがもったいない感じがした。妻との出会いや離婚に至る過程なども綿密に描けば、二時間以上の映画に充分できる内容だと思った。映画「イルマーレ」のような雰囲気もちょっと感じたし。


主演のチャン・ヒョクがとても良かった。この方の主演ドラマはたくさん見たけれど、いつも思うのは、セリフの行間に零れてしまうような小さな感情のひとつひとつを、表情だけで実に細やかに表現できる方だということ。ラストで妻に告白するシーンの、目を細めて顎を突き出したような顔がほんとに良くて、目に焼き付いている。