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人として重要なものが欠けている 

子供を産みたいと思ったことがない。それで後悔することはないと思う。
親と子という関係性はもう十分すぎるほど味わい、苦しんだと思う。もう沢山だというのが本音だ。
誰かの子供であることは、苦しみ以外のなにものでもないと感じてしまう。自分の子供にそのような思いをさせたくないし、させてしまうのが恐ろしい。ずっとそう思ってきた。


様々な価値観を持つ人達が共存してそれぞれ尊重しあえるのが、成熟した社会。もしこの価値観を非難する人がいるならば、それは私でなく、その人自身の問題なんだ。
だから気にしたこともない。
それでも、自分は人として重要なものが欠けているのではないか? と自身を疑い続けていた事に気づいた。


自分を愛することと、甘やかすことの区別がつかなかった。
自分を正当に評価することと、自惚れることの区別がつかなかった。
だから、自分を疑うこと、自分を罰することで、どこか安心していたのだ。


自分を疑い罰することで、社会からの非難を事前にかわそうとしていた。
そのエゴの働きで、自分自身を傷つけているのにも気づかずにいた。