小さい頃から他人が怖かった
理由もなくただ怖くて
店で買い物をするのにも震えているような始末
思春期を過ぎる頃には人並みに振る舞えるようになった
みんなそうやって成長するのだと 人は言う
でもそれは単に 感情を押し殺し ごまかしているだけだった
麻痺させて感じないようにしていただけ
決して成長なんかじゃない
心のエネルギーが枯渇したら
子供の頃よりももっと酷いことになった
そういう自分を恥じた
自分は決定的に何かが欠けている
何かが決定的に間違っている
いくら内省してみても何も変えられない
人目を気にしすぎているのか
どう思われるかに囚われているのか
いくら考えても変えられないし
世間の通説通りに
無理やり恐怖に直面させて少しずつ自分を鍛えようともしたけれど
それは逆効果なだけだったように思う
どうしようもないからついに
このままでいい変わらなくていいと思うようになった
でも それは自分の未来をまるごと諦めることのようにも思えた
もうそれすらわからない
そうするしかないのだから仕方ない
起こっていることを信頼しよう
そんな状態で何年過ごしてきたんだろう
外の世界はホログラムのようなもので
反映されているだけだから
内面を変えれば 世界が変わるはず
エゴで意図したことなどすべて手放して
願いのすべてを手放して
努力したけれど 私の世界は 何一つ変わらない
変わったとしたら
ほんの少し ほんの少しだけ 自分を赦せるようになったこと
たったそれだけ