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無限の果て

私の身体に 美しい光の粒子が流れ込む
頭頂から流れ込み 全身に隈なく流れ
やがて 身体は光で満ち溢れる
破裂する寸前まで 身体は光で飽和している


次第に身体の輪郭が曖昧になっていくのを感じる
どこまでが私で どこまでが外界なのか
完全な線など 一体どこに引かれていたのだろう
私の光が滲んでいく


深く呼吸をするたび 私の光が膨らんでいく
薄い被膜に包まれた私の世界が 広がっていく
私という細胞に 浸透圧の差によって 世界が雪崩込んでくるように


私の光はどんどん膨らみ
この街を包み込む この国を包み込む
この星を包み込む
銀河を包み
宇宙を包み
無限を包み込む


無限の果て そこにはもう 何もない
すべてがあり すべてがない 私という世界


どんな光も どんな闇も 私のなかにある
どんな愛も どんな憎しみも
どんな美しさも どんな醜さも
善も悪も 何もかもが
私のなかにあり 私のなかにない