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旅人

ネガティブな思いは、旅人のよう。
飢えて訪ねてきた旅人を、あんたなんか見たくもない、汚らわしい、消えてしまえ!と、追い払っていた。
それでは、あんまり可哀想。旅人は、ただ渇きと飢えを癒したいだけ。この宇宙のすべてのものは、愛を求め合い、与え合うことを欲している。旅人も、ほんの少しの愛が欲しいだけ。

愛を得て満足したら、旅人はどこかに行ってしまうかもしれないし、そこへ留まるかもしれない。
ずっとここにいてもいいし、またいつ来てもいいよ。そう言ってあげることで、旅人は安心するだろう。

ネガティブな思いが振り払えないでいるとき、その振り払おうという気持ちこそが、それを引き止めている。

苦しみが途切れることなく訪れても、それを嫌がるのではなく、コントロールして減らそうとするのでもなく、すべて受け止めて愛してやること。
思考に埋め尽くされて心が淀んでも、その淀みを悪いものと判断して消し去ろうとするのではなく、ただそこにあって良いものとして、一緒にいてあげること。

「北風と太陽」のように、無理やり退けようとするのでなく、受け入れることだとわかっていても、別の側面から立ち現れる事柄に応用できないで、そのたびに一から迷ってきた。すべて根源は同じで、とても単純なひとつの真実。

苦しみと同じ位置に立っていないで、一段上に登り、愛の位置に立ってすべてを包む。