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隕石の堆積場

漂白された闇

真っ白で艷やかな床が一面続いていて、その上に、寸分狂わず並べられたナイフやフォークのように、人々が並んで横になっている。その展開図は限りなく続いているかに見える。壁も天井も白く、白過ぎて、それが壁なのかどうかわからない。壁という概念や言葉さえ、吸収して真っ白にしてしまう。

寝そべった人々は皆、黒ずくめの服を着ているように感じられる。その真っ白な世界には無しか存在しないので、色も存在できなかったのかもしれない。

その世界で、整頓されて寝そべっているなかの一人の男性に、インタビュアーが話しかける。こんなに密集していて、周りには異性ばかりが寝転がっているのを、どう感じていますか。異性がよりどりみどりなのはどんな気分ですか?

たくさんいて、皆そっくりだと、誰が本当のパートナーだったかわからなくなってしまいそうですが、大丈夫なんです。気配というか、匂いというか、香りというか、そんなようなものを感じることができるので、見紛うことはありません。マイクを向けられた男性は少しだけ首を傾け、無表情のままで、機械的なトーンで答えた。

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