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エンジェルナンバー44

子供の頃、ある夜更けにふと目覚めて、時計を見たら3時44分だった。そしてまた眠りに揺られて、もう一度目覚めたら4時44分。気味が悪くなったのをよく覚えている。よく通っていた病院で、窓口や部屋の番号に4が使われていないのは、死を連想させて縁起が悪いからだということを聞いていたから。

去年の夏か秋くらいから、なぜだか4を目にすることが多くなった。ふと時間を見ると9時44分だったり、ふと見るとパソコンのバッテリーが44%だったり、やたらに44という数字を目にする。
エンジェルナンバーというのは聞いたことがあったけど、ふーん、という感じで本気に捉えず聞き流していた。でもあまりにも目にするので、これはなにかあると感じるようになった。

しばらくして、精神の調子を崩して入院することになったり、父が他界したり、様々な人生の大波が襲ってきて、本当に生きていることが辛くなり、逃げ出したいと思うことがしばしばあった。その時にも、44という数字を見続けた。まるで本当に天使がそばにいて励ましてくれているように。逃げては駄目だよとそっと背中に触れ、力付けてくけているように。
そんなの偶然だと思えば、本当にただの偶然になってしまうんだろう。だから偶然とは思わず、天使からの励ましだと受け取ることにした。子供の頃に印象的な形で44を目にし、強く記憶に残っていたのも、今回の44を意味あるものと捉えやすくするための伏線のようなものだったと考えることにした。

4は、タロットカードなどで言うと、何かが完成して、硬く頑丈なものになり、揺るぎなくなり、動きがなくなることなどを意味している。私の人生も、ある意味で何かの完成に近づいていて、望んだことが揺るぎなく実現することの前兆であると捉えることにした。
そう信じれば、それに近づいていくことはあれども、離れていくことはないから。