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分断とエネルギーバンパイア

自分たちは真実を知っていて目覚めている、他の人達は洗脳され何もわからずにいる。だから自分たちは優れていて、他の人達を啓蒙しなければならない……そう考える人達は昨今意外と多い気がする。
一つの宗教の一つの宗派を信じ、それが唯一救われる道だと信じ、他の人にもその教義を伝えてあげないといけないと善意で思い込む。自分は救ってあげる側、他人は救ってもらう側。それも一種のマウンティングに感じる。

何かを信じることそのものという訳ではなく、そのマウント意識が分断を生んでいる。世界の分断はみんなこんな風に作られている気がする。良いことをしているつもりで、人を見下し軽蔑し、排除している。見下す相手がいなければ、自分が保てない。だから分断と争いが必要になる。

スピリチュアルという言葉もそう。スピリチュアルな人々と、そうではないまだ目覚めていない人たちという風に、どこかで線を引きたがる傾向が感じられて、スピリチュアルという表現をあまり使いたくなくなった。
スピリットのない人なんていないのだから、スピリチュアルでない人もいないのだし。

自分の考えを他人に押し付け、相手の声は聞かない。そのような人に接した後、もやもやした気分を長く引きずり、ひどく消耗することが多い。エネルギーバンパイアにエネルギーを吸い取られたということ。こちらのエネルギー領域に、一方的に相手のエネルギーを注入したまま帰っていく。一方的で循環しないので、異物を注射されたように、それを分解し代謝し排泄するのに時間もエネルギーも必要とする。

彼らは自説を押し付ける相手を必要とする。相手がいなければ奪うことが出来ない。しかも、自分では正しい考えを教えてやり、啓蒙してあげている感覚なので、全くの善意だと勘違いしている。相手が突っぱねれば、突っぱねてきた相手の方が愚かな悪者という認識になるんだろう。これも完全な分断の形で、しかも自分が絶対に正しいと信じるだけで、誰でも簡単にバンパイアになり得る。