神さまは怖い親であるかのように思っていた。なにかが起こるたび、これは神さまが私に与えている治療の機会で、私がそれを克服できるように、逃げ続けていることに直面させようとしているんだと勝手に解釈した。
また首根っこを捕まえられ、見たくないものに無理やり顔を擦り付けられる。鞭を振るわれる。それが神の愛なのだと。今でもその考え方の癖が抜け切れてないみたいだ。
だから自分を明け渡すことが怖かったんだ。明け渡せば何を要求されるかわからないと恐れていたんだ。
神は暴露療法なんかしない。
苦しいことに無理やり慣らしていくことは何の結果ももたらさなかった。
何事も習慣だから少しずつ慣らしていきましょうと言うけど、少しずつ根気強く頑張ったら余計ひどくなったよ。その対象を常に意識してい続ける事だから、それはお化けのように膨らんでより頑強になる。実体のないものへの恐怖を募らせる。
何も考えないで、治そうとなんてしないで、本気で放っておいたら、その時だけ改善が見られた。これは私にとっては本物の真実。
自我が自分のものと考えているものを全部明け渡して、体も心も頭脳も空にした時、全てあるべき場所に収まる。作為がすべてを混乱させて、悪化させる。
