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Dépôt de Météorites

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

褒めてはいけない

褒めることもジャッジしていること何に価値があり何に価値がないかを判断し その判断基準を相手に押し付ける貶しているのと大差ないのかも知れない 誰かに褒められたくて 価値を認められたくて 頑張るそれが自分を見失う最大の要因子供は親に褒められたくて …

猫になる

有名な悪魔のD閣下が、教室を見回した。数十人が着席する中、私に視線をとどめて溜息をついた。こいつは駄目だ、子猫のように飼ってやるしか無いな、と彼は言う。出来が悪すぎて匙を投げられているのか、大切に思われているのか、どちらか全くわからない。…

人生の展開を信頼する

素敵な未来も そうでない未来も 両方存在していて「今」が進路を決めているほんとにそうなの? 今というものは どちらにせよこうなるしかなかったものの集積な気がする何をどうしても結局こうなった気がする私は選択なんてしてきたの?何を望むのかさえ与え…

変わっている人

東大野球部に入り、そこで活躍して注目を集めプロ入りするという青写真を描き、実際そのとおりにプロ選手となった人物の伝記的な映画を観る。主演はなぜか韓国人俳優のK。 普通なら強豪校に入ってそこで鍛えられることでプロを目指そうとするだろうに、Kは…

野蛮な時代への追憶

『殺人の追憶』 2004年、ポン・ジュノ監督作品。傑作だという評判なので以前から観たかったこの作品をようやく観た。 ろくな証拠もなく、疑わしい人間を暴力と捏造で犯人に仕立て上げる。刑事が創ったストーリーをそのまま容疑者に喋らせ自白とする。なんと…

月の魔術

月が雫をこぼしてる! あれは月の涙かな? あっ、いま月が裏返ったよ!私は誰かと手をつないで歩きながら、ずっと夜空を見上げつづけている。月が私たちを観客に手品でも披露しているかのようで、一瞬も見逃せない。いつもと同じように黄色いその色が、何か…

巨大ハンバーグ定食

ラグビーボールくらいの大きなハンバーグステーキを食べる。ランチのセットを注文すると、その巨大ハンバーグ、ライスとサラダの小鉢がが出てきた。周りの人たちも当然のようにそれを平らげている。そんなものなんだと思って、私もそれを食べる。食べきれな…

シャガールの恋人たち

私たちはバスツアーのようなものに参加していた。ツアーというよりも、もっと大きな意味での旅、民族が大移動するような旅だった。ある小さな町で停まり、古びた風情のある町並みに、土産物店が幾つも並ぶなかを歩き回る。周囲の人々はすべて同じ移動に参加…

甘口であたたかい後味

韓国ドラマ『愛の不時着』 視聴終了した。 脱北者の方が実際に監修に参加していて、北の庶民の暮らしがリアルに描かれていると評判のこの作品。流行りものにはあまり手を出さない方だけど、これは誘惑に負けて観てしまった。 ワンシーン出演した脱北者の方が…

オーラを引き寄せる

オーラというものは、広がりすぎては良くないものなんだそう。なんとなくふわっと大きく広がっている方が、縮こまっているよりいいのではないかと短絡的に思っていたので、ちょっと驚いた。体から40~50cmまでの範囲にオーラが収まるようにすると良いとか。…

濡れたポケット

私は数学の教師だった。教師なのに、生徒のように教室で着席して、授業を受けている。数学をどう指導するかという授業らしい。私は、高校生なら皆学んだはずの簡単な問題に四苦八苦する。もう卒業してだいぶ経つから、忘れてますよね?忘れてませんか? と周…

小さな革命

そうすべきと思っていたことを すべきでないに置き換えてみる悪いことだと思っていたことを 悪くないと思ってみる良いことだと信じていたことを 良くないのかも知れないと思ってみる 価値観を反転させてみることで 自分の歪みがよく見えてくるそれは日々の …

跡目争い

ゴッドファーザーみたいな映画を見ている。あるいは本当にその世界を生きている。どちらかわからない。私はマフィアのような悪い組織の、ボスの三男だった。長男は、勢いばかりで実の伴わない、思慮に欠ける人物。次男は、臆病で無責任。三男の私は、一見善…

ドアノブが無い

部屋に入ろうとすると、ドアノブが無くなっている。ノブが嵌っていたはずの穴は、茶色い紙製のガムテープで塞がれていた。ガムテープはドアと壁を密封するように何重にも貼られていて、そのしつこいやり方から、父の仕業だとすぐに分かる。 何故こんなことを…

抵抗感を愛する

嫌なこと望まないことが起こっても それは私が生み出している嫌だと思う現実こそ大事なこと そこに鍵があるだから嫌だと思うことは必然で抵抗せず受け取ることが難しいのは当然のこと 抵抗感が出ても 嫌でたまらなく思ってもそれこそが必要な感情だと知って…

えのき茸が生える

髪をヘアウォーターで少し濡らして、ブラシをかけている。後頭部のやや左のあたり、髪の感触がぬるっとして、べたっとして、束感がある。なんだろうと思ってよく触ってみると、その部分だけ、髪の毛ではなくえのき茸が生えていた。ロングの髪に混じって違和…

許すことが最大の罰

人生の中で どんな愚かな誤ちを犯したとしても決して許されない罪を犯したとしても自分を許し 自分に許されるしか 進む道はない いくら自分を罰しても どこへも辿り着けず 何も得られはしない罰することは 罪悪感からの一時的な逃避でしかない ほんとうに罰…

白い皿を食べる

真っ白で平たい皿が、欠けているのに気づく。装飾を削ぎ落としたシンプルな皿のエッジには、三センチほどの欠けた部分があり、傷口は刃先のように鋭利だった。皿に感情があるとすれば、たしかにそれは、憤りが限界を超えたために出来た噴火口のようだった。 …

才能を持たないという選択

客観って言葉が大嫌い「客観」を超えた上でもっと広い視野に立ち「主観」的に自分の価値を信じられることが必要 中身がないのに自分はすごいと思っている人と自分を信じて実際にすごい存在となった人とどこが違うのかって単に才能があったかどうか 持ってい…

謎の譜面

私がその譜面を食い入るように見ていたためか、先生は譜面を貸してくれた。それはギターのための譜面のようであり、ピアノの楽譜のようでもあり、そのどちらでもなかった。どうやって読み解いていいかわからない、謎の記号と濃密に絡まりあった私は、不思議…

擦れ違い

彼が前方から歩いてきて、私は顔を上げられない。前髪が乱れているだろうことが気になっていた。彼は、私のすぐ前で立ち止まった。私は自分の机が邪魔しているのだと思って、いや、思ったふりをして、机を少し脇へとずらし、通路を広げてあげる。彼はなにか…

一人になりたい

「一人にして欲しい」という人は本当に一人でいたいんじゃない。「死にたい」という人は本当に死にたいんじゃない。たまたま見ていたドラマでそんな台詞があって、少し心に引っかかった。たしかに「死にたい」と誰かに言う人は、死にたいほど辛いのをわかっ…