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Dépôt de Météorites

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

自分を受け容れる

自分を受け容れるとは理想に届かない自分の現状をあきらめ その醜態を直視しろということだと感じていた 情けない自分を受け容れて 身の程を知り高望みを捨てなさいという意味だと感じていただから 自分を受け容れるということがわからなかった受け容れまし…

自分を愛することの誤解

自分を愛するということを 誤解していた愛するということは 厳しくすることだと 厳しく叱責し 尻を叩き 理想という枠に当てはめてこうと決めた路線から外れないように監視し努力を強要し 上を目指させて 人と比較してより良くあろうとさせるそれが愛だと思っ…

無に充ちる

すでに卒業したはずの高校に、また通っている。カレンダーを見ると11月で、まだ卒業には少しある。あと何日我慢すればここから自由になるだろうかと、数えることだけが生きがいとなっている。この状態を、終わりにできるのだと突然気づく。 この現実は自分…

刑務所のエレベーター

大学の建物の中、エレベーターに乗り込んだ。私は友人Aと一緒だった。他愛もないお喋りをしながら、混み合ったエレベーターに乗り込むと、重量オーバー寸前だった。すでに乗っていた学生たちの中に、見知った顔を見つける。元アイドルグループのKに似たそ…

ビッグクランチ

宇宙は刻々と広がり続けていて どんな終焉を迎えるのかという疑問には 大まかに2つの説があるそう 拡散されて 限りなく薄まり 限りなく無に近づいていったきりになるより膨張し収縮しを繰り返し 宇宙が呼吸するという方が 直感的に真実に近い気がするただな…

話し下手

言葉数が多くなり 複雑になって ひとつずつの価値が薄れる朴直として 少ない言葉で 上手でなくても心を乗せて発することができれば それだけで伝わろうと伝わるまいと関係ない自分がどんな存在でありたいかの表明であればいい

永遠の成長

経済成長って一体何だろう好景気になれば 給料も上がるけど物価も上がるだから豊かになったつもりでも それほどたくさん買えるようになるわけでもない不景気になれば 給料も下がるけど物価も下がるだから貧しくなった気がしても それほどモノが買えなくなる…

怠け者

パンダはもともと雑食だったけれど、他の動物との生存競争を避け、山奥に逃げ込んで、そこにたくさん生えている竹を食べて生きるように進化したのだそう。無駄な争いを自ら捨てて、効率は悪いけれど大量に笹を食べる生き方を選んだことで、あんなにのんびり…

憂鬱という一人遊び

憂鬱な気持ちになるのは弱さなんだとようやくわかってきた負けてるんだ自分を一緒になって叩く そして叩く自分から逃げる だからもっと憂鬱になる 自分の味方になれなかったときは それがどうしてもわからなかった憂鬱さに襲われて 自分では何も変えられない…

空気を読まない

新しいドラマを見始めようと思っていたら、ちょうどそのドラマの宣伝番組をやっていた。主演の俳優Jが、同年代の若い脇役たちを四人従えて、その中心に立って挨拶していた。 Jはその役柄に関して熱く語り、そこから人生論や哲学的な内容にまで発展していっ…

マグマと溶けあう

宇宙の果てから とてもソフトな雷が落ちるピンクゴールドの色をした柔らかな光の束が 頭頂へと降りてくる とてもとても細い 糸のような光が無数に重なり合い 一つの束となる光の細い一本一本が 頭頂の扉を優しくくすぐり光は身体のなかに招き入れられるピン…

努力を棄てる

競争する 戦って勝つ 自分に勝つ 自分の何と何を戦わせるの 弱さと強さ?自分をどうしてふたつに分割しなければならないの? ものさしが崩壊したら 勝つことも負けることもイコールになる競争すること自体ナンセンスになるそういう世界を希求する 努力をしな…

満ちる過程で

アクセルをいくら踏んでも駆動機関に伝わらないアクセルを踏んで同時にブレーキも踏んでしまう アクセルを踏むことさえできないほどエネルギーの落ちているときより本当に苦しいのはそういうとき それは以前より回復してエネルギーが満ちてきている証拠でも…

玉虫色の靴

専門学校のようなところに通いはじめ、初日に緊張しながら学校へ向かう。渋谷と恵比寿の間に学校はあるはずだった。初めて通る大きな交差点を抜け、太い歩道を行き交う人々の中に紛れる。学校の建物の中、大きなトイレのような場所にいる。プールの更衣室の…