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怠け者

パンダはもともと雑食だったけれど、他の動物との生存競争を避け、山奥に逃げ込んで、そこにたくさん生えている竹を食べて生きるように進化したのだそう。無駄な争いを自ら捨てて、効率は悪いけれど大量に笹を食べる生き方を選んだことで、あんなにのんびりまったりとした愛らしい生き物になれたんだろうな。

ナマケモノは、ひたすら動きを緩慢にして、代謝を低く抑え、超省エネな生態であることによって、個性的に環境適応した。1日の食事量はわずか8グラム、食べたものは消化するのに16日もかかるのだとか。

無駄なことを考えまくり、不安や心配から、または社会の刷り込みから、無駄な行動や消費を繰り返す。どうしても必要なわけでもないのに大量の肉を食べ、有り余ったエネルギーを発散するためにまた街へ繰り出す。それが悪いわけではないけれど、ナマケモノと比較して、決してスマートとは言えない。

私もナマケモノみたいに、不活発で、たくさん食べず、たくさん動かず、たくさん眠って生きているけれど、これも私なりの環境適応だったのかも。この星に適応するのに、私にとって多分最善の方法だったから、そうなっているのだと信じる。たくさん活動すればするほどよいというわけじゃない。

そんなのはただの怠け者の言いわけじゃないかと、責める声が頭に響いているけれど、言わせておくことにする。