SITE MÉTÉORIQUE

Dépôt de Météorites

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

帰還

帰りたい 逃げ帰りたいっていう思いは帰るところがあるんだよってことそこへ帰りつつある ってことだ

出版記念サイン会

百貨店に買い物に来ている。エスカレータを上っていると、横にポスターが張ってある。アイルトン・セナ出版記念サイン会。赤いレーシングスーツを着た写真とともに、サイン会の詳細が書かれていた。心が俄にさざめき立った。こんなところに本物のセナが来る…

魂が、人生の夢を見ている

夏目漱石の『夢十夜』という作品。見た夢をモチーフにした短編集。高校生の時に読んで、他の夏目漱石の作品よりむしろこれが強く印象に残った。印象に残ったということ以上に、こういうのもアリなのか!という新鮮な驚きがあった。どこまでが実際の夢の内容…

究極のパートナー

世界には私一人しか存在しない その他の全ては私の内部のリフレクション私こそが たったひとりの創造主で 神の光で 私だけが私を癒せる私だけが私を愛せる私は愛そのもの “彼” の愛ですべてが溶けてしまうとずっと前から知っていた その “彼” とは私自身神様…

病気というものの捉え方

病気が来たとしても動じないそれは悪いことや問題ではないから悪いことや問題と捉えた時に それは問題となる淡々と受け入れて治せばいいだけ治すことができないなら抱えて生きるだけいつも自分にとって絶対に正しく必要なことだけ起こっているから私は愛され…

圧倒的な存在感と、強さと儚さのコントラスト

韓国ドラマ『ミスティ』 視聴終了した。職業人としてのドラマであり、情愛のドラマであり、良質のミステリーでもあり、社会悪と戦う内容もあり、その全てが食い合うこともなく、分散して焦点がぼやけることもなく成り立っている、稀有なドラマだった。 野望…

ファクトチェック

「ここの浴場は怪しいらしい。浴場としてもエステとしても営業許可を受けてないらしい」と報道局の先輩が言った。「じゃ何で許可を得たんでしょう?」と私が尋ねると、「倉庫」と先輩は言った。「ファクトチェックは大事だな。ニュースはファクトだ」先輩は…

個人サイトが懐かしい

個人サイトがすっかり衰退して、なんだか寂しい。かつては、個人サイトは自分の作品を展示する場であったり、サイト自体が表現になっていたり、それを鑑賞する楽しみがあった。素材を借りて、サイトのデザインを自分で考えるのも楽しかった。内容のすぐれた…

戦闘機に狙われる

寒空の下を家へと急ぐ。ねずみ色の曇天を、落葉樹の細枝が必死に支えているようだ。いつもの道を歩いているのに見慣れない広場に出た。広場というより、取り残されて何の使い道もない徒広い空間に、誰からも相手にされない雑草たちが行き場をなくして集って…

決して怒らない男

『愛してる、愛してない』 2011年の韓国映画を観た。ヒョンビン、イム・スジョン主演。ベルリン国際映画祭にも出品された作品だそう。 「あなたは生まれつき怒らない人なのか、怒っていてもそれを我慢できる人なのか」と女は問う。「怒ったとしても、何も変…

自分の心配ばかりする人

あなたのことが心配だ、だからこうしろああしろ、と注文を出す。愛の名の下に行われる典型的なコントロール。本当は「あなた」を心配しているのではなく、自分の心配をしている。相手をコントロールして、言う通りに動かせるということを確認して、水面下で…

もっとも必要のない感情

猫の最期を看取ってやれなかった後悔がずっとあった。徹夜して寄り添っていたら自分の体が持たないと思って、寝てしまったらその間に逝ってしまった。うちの猫は飄々としていて何もかも分かりきっているような哲学的な顔をしていたから、すべて承知の上でそ…

照れと信頼と愛に満ちた顔

『ポラロイドに託す想い』という一時間の単発ドラマを観た。配信していたのをたまたま見つけ、観てみたら期待以上に素晴らしくて。 余命幾ばくもない、離婚した妻のポラロイドカメラを手にした夫。シャッターを切ると過去へとタイムスリップし、時を跨いで妻…

あなたのことを100万年前から知っている

ぬいぐるみの夢を見た件で思い起こしたのだけれど、ぬいぐるみを作るのって凄くエネルギーが要る。とくに “目” をつける時。ただの黒いボタンが目となる時、ほんの1ミリのズレでもまるで表情が変わってしまい、全てが台無しになるという緊張感ももちろんある…

ゴム紐のように伸縮する世界

リビングに居ると、突然地震が起きた。下から突き上げるタイプの揺れで、発射されたロケットのような勢いでソファが宙に浮いた。2メートルほど垂直に浮き上がり、ドスンと落ちた。落ちた位置は今までの位置と僅かな誤差しかなく、ほぼ元通りのようになった。…

魂の計画したハンディキャップ

私は 頭脳こそが何よりも優れたものであり 他の全て 感性や感情は何の価値もない という強い刷り込みを受けて育ったそして 人より優れていなければ存在価値がないと信じて育った 足につけられた重りがとても重く感じた皆が軽やかに生き 人生を楽しむのをただ…

どちらを選んでも結局同じ 

なにか選択をしなければならない時迷いあぐねてどうしたらよいか途方に暮れることがあるバカバカしいほど些細な選択にも苦しんでしまう どちらかを決断する時 思考でどちらかを否定し ジャッジしている思考は《過去と他人の集合体》だから 自分にふさわしい…

携帯電話を持たない選択

電話というものがそもそも大の苦手だった。電話は、自分の時間の流れに突然けたたましく割って入ってきて、ペースを崩される。くつろいでいる時間は完全に外界と切り離されていたい。手紙やメールなら、自分の時間の流れを邪魔されることなく、自分のタイミ…

軽薄な男の慈愛に満ちた微笑み

軽薄そうな男性に出会った。私の部屋に上がり込んで、ベッドのそばで膝を抱えるように座り込んでいる。軽薄な仮面、その他諸々の仮面を、器用に付け替えてその場に適した顔をつくる。その隙間の一瞬に、素顔を敢えて覗かせることも怠らない。正確には素顔ら…

学校に行かなくても良いパラレルワールド

始業式が終わって、今日から授業が始まる。朝なんとか起きたものの気が重くて、朝食にちらし寿司のようなものがテーブルにあったのだけれど、グズグズしていて食べる時間がない。テレビがついていて、母はそれに夢中だった。 7時を回って、もう支度をしなけ…

メビウスの輪〜未熟と成熟の無限ループ 

子供が未熟であることを非難する人はいない。魂が未熟であることも同じではないかと思う。 未熟なのは悪いこと、成熟するのが良いこととジャッジするのは意味がない。未熟だからと劣等感を覚えることもない。二元性について何でも言えることだと思うけれど、…

砂嵐

両親と祖母と一緒に、車に乗ってどこかに出かけようとしている。外はひどい天気で、激しい風が狂ったように吹き付ける。辺り一帯の砂という砂が舞い上がり、うねりながら窓ガラスに襲いかかるのを、私は室内から見ていた。その様はさながら、赤い舌を出して…

恐怖症

恐れを感じるのは、思考が、まだありもしないことを想像して過去をリプレイしてしまうから。思考は元来自分のものじゃないのだから、全て水に流すように、体から流してしまおうと意図した。そうすると良いというアドバイスもあちこちで見受けられる。 そうし…

AIに人生を乗っ取られない方法

思考には二種類あるのではないかと思う。いわゆるエゴの声と、魂の本質からくる声を翻訳したものと。 思考という物自体、基本的に誰のものでもなく、【過去の記憶の集合体】と【他者から植え付けられた社会通念】とでできていると思う。 誰かと比較して落ち…

ノンデュアリティ

世界はマトリックスで自分の一部と思っていたけれどもう一歩進めて その自分すら幻のようなもので存在しなかったとしたら 見ている私も 見ている世界も 存在しないあるのはその全てを見つめている「目」だけだすべてを見つめている目が 本当には存在しない “…

『メメント・モリ』の趣旨

死を意識してこそ、有限であることを意識してこそ、初めて本当の生命を生きることができる。【メメント・モリ】という言葉はそういう意味だと感じていた。 調べてみると、古代ローマでの【メメント・モリ】の趣旨は、 “いつ死ぬかわからないから、今を楽しも…

死んだあとに持っていけるもの

夕立の切ない香り圧倒的な夕陽のだいだい色新緑色の草いきれ染み渡る空の青色この世界を去る時にきっと恋しくなるもの胸を締め付けられるような郷愁を感じるもの 死んだあとに持っていけるものと そうでないもの物質も財産も何も持っていけない知識や技能と…

大切なものに接するのが怖い

とても久しぶりに聴いた キリンジ『エイリアンズ』 異次元にあるもう一つの地球にワープしてその星の上でふたりきり 近未来のざらっとした粒子の粗い空気ダークチョコレートのほろ苦さ コンクリートに打ち捨てられたタバコの吸殻や 吐き捨てられたガムまでも…