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Dépôt de Météorites

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

スパイ養成所

青春グラフィティ的な群像劇。主人公の二人の男子は、何らかの養成所に入所する。そこは表向きは何の変哲もない、どこにでもある専門学校のようだったけれど、内実は、諜報機関の要員を育成するという裏の顔がある。敵地に潜入捜査員として紛れ込むために、…

秘薬

あなたを見つめていられれば幸せだったあなたを欲しいと願ったからあなたを見つめることは苦しみに変わった 痛みのためあなたを見つめることができなくなったわたしはあなたを失ってわたし自身を失った もう一度あなたを見つめたいただそれだけが私の願いと…

お大事に

アトピー性皮膚炎が再発してしまった知人に会った時のことを、ふと思い出した。普段はほとんど完治してきれいな肌を取り戻していたけれど、最近過労が祟ったらしいと話していた。いつもばっちりとメイクしていたのにその日はノーメイクで、腕も露出できない…

干涸びた水路

すれ違う若い女性たちや、十代くらいの少年たちの会話が、風に途切れ、断片的に耳に届く。ちぎれた便箋を寄せ集め、コラージュするように意識の中で繋げていく。若者たちの会話は、私自身の人生の中、どこかしらで実体験してきた思いの断片であり、色とりど…

他者の視点

他者の目で自分を見るということは他者の基準に自己を売り渡すということじゃなく自分の価値基準が 知らす知らず凝り固まった偏りのあるものになっていることに気づくために必要 自分が大きいと思うものが 誰かには小さいのかもしれない自分が醜いと思うもの…

地下水脈を流れる輝き

『オアシス』 2002年、イ・チャンドン監督作品を観た。社会不適合者の男性と、脳性麻痺の障碍を持つ女性との、異形でありながらも純粋な恋愛。社会のタブーに果敢に切り込んでいく姿勢には、痺れる。 脳性麻痺の女性を演じた、ムン・ソリの演技が凄すぎた。…

過大評価

他人から見て 他人の価値観で測られて どう思われようと構わないでも自分から見た 自分の価値観で自分の価値を判断している 私の中にある価値の基準だって 正しいものとは限らないなのに 自分の価値基準を 随分過大評価していない? 勝手に 自分には価値がな…

ひび割れた指

理科室のような、黒いテーブルと背もたれのない椅子が規則的に並べられた空間で、雑巾を手にしている。床にはなぜか、毛足のとても長い絨毯が敷かれていた。大勢に踏みしめられて、毛足は潰れ、ぺしゃんこに固まっている。そこへ、丁寧に雑巾がけをしていく…

ソフトフォーカス

鋭い照準は残酷に綿密にこの皮を剥いでいく 両眼を閉ざし柔らかく滲ませた曖昧な輪郭と想念を織り合わせて出来上がるざらりとした手触り世界は夢 もとめる心がなければ 苦しみもない そして 深い悦びもない毒蛇をまるごと飲み込んだ者だけに金糸が一筋 垂ら…

光の射す方向を

ポジティブなエゴである「欲」とネガティブなエゴである「恐れ」とをぶつけて相殺させられる ゼロになるそこで終わりではなくその後に美しく温かい方向を自らの意志でもう一度選択し直さないといけないの? 大丈夫闇に向かって伸びる植物はない私たちはもと…

エアポケット

不安障害、パニック障害、摂食障害、醜形障害、鬱……様々な心の問題を抱えてきた中で、摂食障害だけは完全に治ったと言えるし、再発しないと信じられる。これは本当にありがたいことで、炭水化物をしっかりと摂る食事療法で完治したと思う。世の中は糖質制限…

成功者

私は最高の成功者だ どんな高価な指輪をもらうより どんな大金を稼ぐより周りに人がたくさん集まる事より ずっと大きなものを得るのだから

潜在意識に強要しない

潜在意識は 表の理性の言うことは聞かないああしろこうしろと言われると反抗するパニックになって泣き出す 喚き出す インナーチャイルドって潜在意識のことなんだろう子供や動物をあやすように優しくなだめてあげないと声をちゃんと聞いて 上から指図するの…