宇宙の果てから とてもソフトな雷が落ちる
ピンクゴールドの色をした柔らかな光の束が 頭頂へと降りてくる
とてもとても細い 糸のような光が無数に重なり合い 一つの束となる
光の細い一本一本が 頭頂の扉を優しくくすぐり
光は身体のなかに招き入れられる
ピンクとゴールドが溶け合った美しい光は
本来の私が持つ色 誰しもが持つその人固有の魂の色だ
この社会の抑圧のなかで生きるうち 忘れ去っていた ほんとうの光の色を思い出す
光の束は身体のなかに入り込み 内壁にこびりついた汚れを溶かし始める
数えきれないほどの光の糸が 次々と内壁を研磨していく
気づけば 私の内側は 僅かな曇りもない 鏡面のような輝き
言葉を失うほどの 黄金の煌めき
やがて光の束は 足の裏から大地へと流れ出る
大地の奥深く 根を伸ばすように 光は地球を掘り進む
束ねられていた無数の糸は地球の内側で 意志を持ったように個々に動き始め
一本ずつそれぞれの道を進み始める
網の目のように地中に張り巡らされた血管となり エネルギーを運ぶ
地球の核に達した光の糸たちは 燃えたぎるマグマを吸い上げて
真っ赤なエネルギーが血管をめぐり始める
地球に張り巡らされた血管と 私の身体のなかの血管は繋がりあって
熱いエネルギーを対流させ始めた
大地を踏みしめる
大地が私を押し返す力を 身体全体で感じる
真っ赤なエネルギーが 身体を駆け巡る