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神から見た私の姿

身体のなかに 魂の宿る場所がある
それを そっと感じてみる 
心臓のあたりか みぞおちのあたり 胃のあたりかもしれない
そこにぼんやりとした光が灯っているのを感じる


その光のなかに 手を差し込んでみる
そして 身体ごと引き込まれて行くのを感じる
夢うつつのうちに 身体の内側の薄暗い空間に 螺旋を描いて墜ちていく


身体の中心に 温かさ を思い出す
その温かさが ずっと頑なに持ち続けてきた緊張感を 溶かしていく
そこが魂の座だということが なんとなくわかっている
身体の中心に 温かさを思い出すと 魂と共にあることを感じられる……
そのことを 遥か昔から知っていたような気がする


温かさに包まれていると 自分のなかの暗闇に 小さな宇宙があったのに気づく
その宇宙が 私のなかに広がっている


その宇宙の中へ 引き込まれていく
銀河系へ 太陽系へ 
地球へと だんだんに入り込んでいく
グーグルアースのように だんだんとズームしていく


その小さな地球の上に さらに 小さい小さい点のような「私」が存在しているのが見える
本当に小さく ちっぽけで 可愛らしく どうしようもなく愛しく思える
小さな私は 小さな地球の上で 懸命に今日を生きていた
その小さな存在のために なんでもしてあげたいような 母のような気持ちになる


神から見た「私」も そんなふうに見えるのかもしれない
小さい私への 大きな愛が 胸いっぱいに溢れるのを感じる