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隕石の堆積場

雨の匂いの覚醒め

雨の降り始めの 清々しい匂い
緑の木々や 草たちが 一斉に安堵の溜め息をついたような
胸の奥が すっ とする美しいその香り


ぽつりぽつりと語りかけるように 天から落ちる雨粒たち
次第に心を開き 秘めてきた想いを溢れさせるように
彼らは大地へと 愛を届ける


私たちにも 宇宙からの雨が降り注いでいる 
やさしくあたたかな 金色の雨
頭のてっぺんから やさしく身体を濡らしていく
身体の内側にも じわじわと染み込んで 背骨に沿って
あたたかさがゆっくりと下ってくる


何兆という数の細胞ひとつひとつが ふっ と安堵して息を吐く
身体の中に溜め込まれた たくさんの過去のかたまりも
みんな一斉に ふっ と息を吐く
かぐわしい雨の香りが 密やかに私を満たしていく


雨音が 心の水面に無数の円を描き
どこか懐かしい 宇宙の言語のような幾何学模様が 刻まれていく
それを読み取る知性が 自分のなかに 眠り続けていたことに気づく


何億年ぶりに目を醒ました私は 四肢を大きく伸ばした

 

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