2025-01-01から1年間の記事一覧
壮大なSFスペクタクル巨編を観る。それが実写だったかアニメだったかがピンポイントで抜け落ちるように思い出せない。主な登場人物は数十人、ストーリーも複雑で難解すぎて、見終わっても良く理解できない。生かす人間と処理する人間を選ぶためのアルゴリズ…
いわゆる「オープンクエスチョン」に答えるのがどうしようもなく苦手で、カチコチに固まって心のなかで冷や汗を流してしまう。多くのASD者が同じように感じるらしいのを知って、すごくホッとした。イエスかノーで答えられるクローズドクエスチョンならばすぐ…
『自閉スペクトラム症の人たちが生きる新しい世界(Unmasking Autism)』デヴォン・プライス著 を読んでいる。私が一般的な人々に接する時、相手へのある種の礼儀だと思ってしていたことは、この本によれば「媚びへつらい」なのだと言う。受け入れてもらいや…
高校の家庭科で調理実習があり、私はお米を研いでおく担当になって、前日の放課後、家庭科室に準備をしに行った。5合の米を研ぐのは初めてだった。家ではもっと少ない量しか炊いたことがない。米を研ぐ経験はあったけれど、慣れているとは言いがたかった。…
今朝ゴミ出しに行き、しゃがみ込んでゴミ袋に青いネットを掛けるのに必死になっていると、すぐ傍にチワワみたいなすごく小さなワンちゃんがいた。おっ、と思わず声が出てしまう。まるで気配がなくて、猫みたい。寄ってきたのにまったく気づかなかった。可愛…
母の入院先に見舞いに行く。大学の近くのT市に自分の部屋があったけれど、実家と母の病院とを往復するばかりでなかなかT市に帰れない日々。不動産屋さんに、この頃は全然大学に行けてないんですと話し、部屋を解約して出るかどうか迷っている。本心ではこれ…
あれこれ下調べをして、悩んだ挙げ句ようやく注文した品が届いてみると、どうにも気が進まずに段ボール箱を開けられない。ひどいときは何ヶ月もそのまま放置したままだったりする。新しいパソコンが届いたときは、データ移行やら新しい設定やらが特に面倒く…
人生そのものが夢だってことを時々忘れかける。長い長いようでほんとうは短い『邯鄲の夢』。即物的な、ただの記号に深い意味を背負わせるような、いつか氷解すると判っているその世界観は、催眠ゲームのルールでしかない。天を見上げるのではなく、天から自…
よくASD当事者の著した本に出てくる「メルトダウン」という状態は、私には体験がないのかも? メルトダウンというのが具体的にどういう状態なのかもよく解っていないかも知れない。癇癪を起こしたように外側に向けて感情が暴発するようなことなのだと思うの…
スティミングと呼ばれる自己刺激行動は多くのASDの人に見られるというのだけれど、私にはそのようなものがないので、やはり違うのかな…と思ったりもした。子供の頃をよく思い返してみると、それらしいものが一つあったかも知れない。私にはお気に入りの毛布…
自宅へと戻る下り坂で、いつもと違う一本奥の道へ入ってみる。見知らぬ水路が視界に現れる。水音が彼方に低く響いている。湿度がとても高い。湿気と闇の粒子とが手を取り合って、螺旋を描きながら刻々と沈殿していくよう。水路を跨ぐため、少し遠回りをしな…
AIの普及は人類の進化なのか、そうでないのか。何かが進化すると違う側面で何かが退化しているような気がしてならない。明らかな利便性の影でなにか失いつつないのか?と不安になる。AIは莫大な電力を消費しているというのに、寂しさを紛らわすための雑談相…
『何者』朝井リョウ著 読了。 読後の気分は最悪。自意識を持っていてそれに悩まされたことのある人なら誰だって、自分事として省みるだろう。なんて、誰でもなどと話を広げて普遍化しようとし、針で刺されたような狭い狭い痛みから目を逸らそうとしているの…
スペクトラムというくらいだから、どこからどこまでがASDだという明らかな境界線はなく、傾向の強い人から弱い人まで連続的に分布していて、そのうえ、傾向が強いから社会的影響も強く、傾向が少ないから生きるのはより楽なはずだということもない。私は診断…
私たちはヒースロー空港で帰りの便を待っていた。欧州を巡った旅を終えて、あとは成田へと飛び立つだけ。共に旅した友人はロンドンに日本人の彼氏(本人曰く友達以上恋人未満の)が暮らしていて、空港へ見送りに来てくれていた。私は単純な心身の疲れもあり…
むかし個人サイトが全盛の頃、たまに訪れる知人のサイトで、長文を「センター揃え」で表記しているページがあった。短い文ならセンター揃えにするとデザイン性が増したり見栄えも良かったりするけれど、長文だと読みづらいなと率直に感じた。特に長いセンテ…
長い間美容院に行ったことがなく、カットもカラーも全て自分でしている。パニック障害の人が美容院に行けないというのはよくあるようだけど、私が苦手としているのはそれとはちょっと違うと思う。どんな少しの影も許さないといったようなスパルタ的で無慈悲…
見知らぬ大学の見知らぬ校舎に立ち入ってから気がつく。今日は祝日だった。授業はなく、サークル活動などで集まった学生たちがあちらこちらで屯していたりそぞろ歩いていたりする。誰ひとり知る人はいないし、誰も私のことなど関心がない。誰もが自分の楽し…
自分だけの箱庭に閉じこもって、全能感に浸りながらまどろんでいる他者から見ると私はそのように見えているのかなそんな滑稽な生き方をしたくはないのだけれどそんなふうにしかできないのならそのままでいいと諦めるのか受け容れるのかそのふたつはどう違う…
察してくれ、というのは時にとてもズルいと思う。自分でこうしてくれと要求することが我儘のようで嫌だから、言わなくても察してほしいと願う。そして希望したとおりに察してくれないとだんだん苛立ってきて、空気が読めないとか思いやりがないとか言って相…
自宅マンションの入口で、見知らぬ男女が談笑している。挨拶をすべきか迷いながらも黙ったまま脇をすり抜けて、エレベーターに乗り込む。自宅があるはずの4階のボタンを押す。見知らぬ男女の残像を反芻しながらぼんやりしていると扉が開き、降りるとなぜか…
将来の夢はなんですか?と訊かれるといつも困った何もなかったから親を納得させるために親と同じ職業を答えていた就きたい職業を夢というのはなぜなんだろう?なぜ職業が夢とイコールなんだろう?理解できない温かい心で生きることが夢であってもいい美味し…
外側から大切にされない、テキトウに扱われるという体験がここのところ続いている気がして、それに対しどう向き合うかを考えさせられる。今までの私なら、黙ってそれを受け入れ、自分が多少損を被っても、訴え出ることなくやり過ごしたと思う。 アスパーガー…
巨大資本が庶民から搾取するという構造はどこぞのドラマで展開されているだけでなく、身近でもあると実感したこと。数年前に地元でもっとも大きなC大学病院を受診したことがあった。 耳鼻科を転々としてようやく病名がはっきりし、手術が必要ということで紹…
今の自分の顔は前世で恋した人の顔なんだと誰かが言っていた自分に恋をすることは決してナルシシズムではなく宇宙の全てに恋をすることだ 自分を愛おしいと思う感覚がすべての愛の源愛を感じる器官が体の内部にある魂の伴侶とはそこで繋がっているもっとも大…