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カテゴライズ

分類するのに不可欠な必要悪? カテゴライズが苦手でどうしても違和感を拭えない。
ひとつの存在の中に様々な側面があり、その比率も角度もそれぞれ全く違う。それによって唯一無二の輝きが生まれる。
端数を切り落として単純化しなければ、それに妥協しなければ、カテゴライズやラベリングは成立しない。そうは言ってもそれなしに社会は回らないし、違和感を持つほうが馬鹿げていると思う人も多いのかもしれない。


それでもやはりカテゴライズすることの持つエネルギーが嫌い。そこへ属することで自分のエネルギーも微細に変質するのが嫌い。うやむやのうちに自分が型にはめられ、変形しているのにそれに気づくのも忘れ、変わり果ててから呆然として、元の形に戻りたくても元の形がなんであったかを思い出せない。そうなることが怖い。


カテゴライズのない混沌の中に生きたいと夢想する。
そのためには、ただ嫌って遠ざけて、というのではなく、共存しつつそれに惑わされないようになることが必要なんだろう。何かを無くしたいなら、それと共存しつつ影響を断てるようになることが唯一つの方法だということを、私は人生かけて学んでいる最中なのだと思う。