相手の気持ちを先回りして配慮しすぎることが 息苦しさを生む
どんなに近い存在だって別の個人であれば
相手の気持ちを常に全て理解していることなんてできない
どうしたってわからないものを勝手にそうじゃないかと先回りして決めつけて
安心しようとする そんな必要はないのに
思いやりの名の下に真実を隠したり
そんなことも時には必要かもしれない
けど綺麗なだけのラッピングを施した
少しだけ真実と違うものをプレゼントされても嬉しくない
自分を満たすことが先なのだ
自分勝手や独り善がりとは違う
自分が何を求めどうしたいのか
それを正確に把握するのは思うより難しい
どこまでも自分に誠実であることが
相手に誠実であることになる
わたしはあなたなのだから
どこまでが我が儘でどこまでがそうじゃないのか 難しいけれど
正直に飾らぬままの全てをぶつけ合うしかない どれほど残酷に見えても
傷つくことがあってもその傷跡は 勲章のようなものになるはず
全ての細胞に刻まれて二度と消えることのない刻印のように