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隕石の堆積場

受胎告知

受胎告知をテーマにした絵画を解説するウェブページを作っている。見覚えのない真新しいモニターの前で、レイアウトを考え、どこに絵を配置するか、どう文章化するか、見出しの文句は何にするかなどを考えつつ、淡々と仕事をする。

そこに自分自身の想いは欠片も含まれていない。情報が私を素通りし、私はケーブルか何かとなってデータを受け渡しするだけの存在だった。そしてそのことは私にとってとても自然で、深く受容していた。何のために、誰のために、受胎告知の絵画を紹介しているのか、何の疑問も懐いていない。そのことが不思議なくらいだった。

一つの宗教的な重要テーマが、あらゆるバリエーションに分岐して、無数の形態に分裂していく。繰り返し、繰り返し、同じリフレインが戻されてくる。永遠にこの作業を続けても、きっと終わりはないのだと悟っていた。そのことに、何の感慨も持たなかった。

 

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