私は閉じこもっている方が私らしい
自分の城の中に安心していられることのほうが断然好きだ
外へ出て刺激を得ることは全く好きではない
閉じこもるのを悪いことのように言う人は
この人は本当は外に出たいけれどできなくなっているのだ
閉じるのは悪いこと開くのは良いこと
そう考えている
私はそもそも外に出たくない
元気があってもなくてもそれは同じ
極端な内向性を持っているというのが私の個性
他者と接することが必要ないわけではないけれど
ごく限られたもので十分
それ以上は消化できずにお腹を壊す
そういう体質であることを受け容れず
それがいけないことのように思い込み
改善しなくてはいけないと思い込み
そのためだけに自分を苦しめた
私を否定していたのは私だけ
外出するときに眼鏡を掛けていたくない
あまりにも情報量が増えるから
曖昧なままでぼんやりと見ていたい
刺激から自分を守りたい
モネが睡蓮を描くときそうだったように
光が具体性を飲み込んでいる状態に惹かれる
輪郭を曖昧にして
残酷な具体性から安らかな抽象性へと回帰したい
とても他者が理解してくれなさそうなものでも
どんなに極端に偏ったものでも
それが自然な自分であるということ
あまりにも偏っているので
それが本当に自然な自分なのかどうかが分かりづらい
実際は歪められていて真実から逃げだしているだけではないかと
自分を疑った
疑って改善しようとしても
何十年経ってもできなかった
こんなに時間をかける必要があったのかなかったのか
結果として これが私だと受け容れるしかなくなった
社会と接したくない
雑然と散らかった部屋を片付けるのがどうしても嫌だ
食べることに関心が全くないので料理ができない
本質を覆い隠すようで自分をきれいに飾ることが嫌いだ
結局は否定していたそれらが自然な私だということだ