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自ら創った呪いの罠

父は 私を自身のコピーのように仕立て上げようとしたから
男性は戦って勝利して 蹴落とす対象でなければならなくて
自分が女性であってはならないような抑圧と
罪悪感のようなものをずっと感じていた
恋愛をすることも 罪悪の一つのようにどこかで感じていた


父への嫌悪感からか 強い男性不信
特に中高年の男性に対して いわれのない恐怖感がずっとある


呪いをかけられていただけ
自信のなさも不安も恐怖も ほんとうは私のものではなく
自分と同じものを持つように仕向けた父から受け継がされただけ
口移しで食べ物を与えて虫歯菌を移すように
愛という名のもとに 呪いをかけられた


自分のクローンを作って
その存在によって全面的に自己を肯定されたように感じるために
自分の中のおぞましく醜悪で
かつ幼稚な欲望を覆い隠すために
周りの人間の魂を汚し続ける
脚をへし折って逃れられないようにする
そうやって自分だけは元気で健康で
偽物の自信に満ち溢れ
腐った魚のような目で
澱みきった狭い鉢の中を得意げに泳ぎ回る


この憎しみさえ私のものじゃない
どんな感情も 受信し 共振したもの
だから私を苦しめる何もかもは 本質的に私のものじゃない
またいつもの腐敗臭を感じても 私とは何の関係もない


生まれる前に自ら
この呪いの罠を創造してきたという事実を
ただ心静かに認めれば
ここから解き放たれるはず 
そうすれば
人生が苦しみの連続でも 永遠の修行のようなものでもなくなる
その意味を初めて選択できる