SITE MÉTÉORIQUE

Dépôt de Météorites

夢を書き替える

悲しい夢を見た後に、まだ完全に意識が戻ってこないうち、その続きのストーリーを創作してしまうといい。
その悲しみや苦しみを雪ぐような物語に涙する。それが勝手な妄想だという非難の声はまだ届かない、淡い領域でたゆたう。

そうすると、何が夢で何が創作か、何が真実で何かこじ付けか、そんな問いは曖昧な境界の上で溶け合って滲んでしまう。目覚めてから思い出すものは、一体化して一つの塊となる。
私にとって痛みをもたらすものは、痛みの後の癒しに変換する。癒されることの悦びに丸ごと浸っていいんだ。
一見硬く揺るがないように見える現実だって、そうやって創造していくものなんじゃないか。