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書くことは祈ること

思考や感情をを言語化することで、客観的に認識できるとよく言われる。でも私、客観化したくて書いているわけじゃないな。
心のなかで渦巻いたままの思いを書き出すことで、自分のテリトリーの外側に出し、人の目に触れる状態にして宇宙へ投げ出すことで、「宣言」になる気がする。

日記などに殴り書きするだけで感情の開放にはなる。なのに何故こうやってその文章を公開していて、それに効能を感じているのか考えてみると、やはり外へと送り出すということに意義があるのではないかと思うようになった。

宇宙との交信のようなもの。神との対話のようなもの。本質的に、表現するということは自己顕示ではなく、神への語りかけ、祈りの別の形。世界へと働きかけ、世界と対峙すること。そこにエゴさえ混ざらなければ。完全にエゴのない人間などいないのだから、純度100%は無理でも、出来得る限り純度を上げること。それによって、表現は限りなく祈りに近くなり、その結果として、何よりの癒やしとなる。

自分をよく見せようとしない。自らに正直になり、綺麗な嘘を排除し、今の自分にできる最善の表現を尽くす。人にどう思われるかという恐れを吐き出し、思いをそのまま飾らず成形する。私は自分を癒やしたくて、そのためだけに、その領域を目指しているのだと思う。