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青白い幽体

ベッドで横向きに眠っていると、腕の中にネルちゃん(かつての愛犬)がいるのが感じられた。布団をかぶっていたしわざわざ確かめようとはしなかったけれど、被毛のふわふわした感覚とぬくもりでたしかにここにネルちゃんが一緒にいるんだと感じた。

その直後、シルくん(かつての愛猫)が足元にひょんと乗ってきたのを感じた。いつもしていたように私の体の周りをぐるぐる歩き回る。髪の毛を踏んづけられて何度かイテテとつぶやき、ようやく私は薄く目を開ける。シルくんの体は青白く透き通っていて、幽体なんだということがすぐにわかった。手をかざしたら青く微発光する幽体の中をすり抜けるはず。シルくんはやがて私の背中に寄り添うように横になり、背中から懐かしいぬくもりを確かに感じた。私は安心してまた眠りに落ちた。

私の心の調子がまた悪くなったので、二匹はマミー大丈夫だよ、いつでもそばにいるよと励ましに来てくれたのだと思った。